2017.2.16

第2回 檜原の森にも雪が降りました


ちよこ流☆冬のほっこり楽しい時間の過ごし方

まだまだ寒さが厳しい日々が続く檜原村。東京都でありながらも都心より平均気温が3~5度ほど低いため、新宿などで雪がちらつくときには、檜原村ではがっつりしっかり積もります。寒さが苦手というちよこさんですが、檜原村に嫁いで11年が経つうちに、冬の村の自然を愛で、寒さを楽しむ術をいろいろと得てきました。その一部を美しい写真とともに紹介します。

●村のきびしい寒さにびっくり!ここは東京のシベリア!?

皆さま、こんにちは。まだまだ寒い日が続いていますね。
北海道や東北の方には「まだまだ甘い」と言われそうですが、もともと関東育ちで冬の寒さにはあまり免疫がない方なので、村で暮らすようになって、始めての冬にはあまりの寒さに驚いてしまいました。
たとえば、お風呂上がりに外にいたペットの犬に餌をあげていたら、前髪がバリバリに凍って「ここはゲレンデか!?」状態になったり、“室内の”水道に氷柱ができて使えなくなったり、洗濯をしようと思ったら洗濯機が凍って動かなかったり……と、とにかく山ほどのエピソードがあります。

 

大きさ3cmはある大きな霜柱! 霜に縁取られた葉っぱがレースのよう。

我が家は、村の中でも山に囲まれた谷間にあるため、何しろ日照時間が少ない!

同じ村でも住んでいる地域によって大きく日照時間が変わってきますが、うちは一番短い時期で10時〜14時位しか太陽をおがめません。夜が長い分、余計に寒さを厳しく感じます。

14:00にはお日様はさようならです

 

 ●晴れた日の日向ぼっこで、太陽の大切さを実感
 

お日様はとにかく大切。だから、太陽が出ている時間は、掃除洗濯などの家事はもちろん、自家栽培の農産物の小豆や椎茸などの干物をしたりと貴重な太陽パワーをフル活用します。天日干しした農産物は旨味も栄養価もアップ!
暗いと塞ぎがちな気持ちも日向ぼっこで、ほっこり元気に!
暖かな太陽って凄いパワーだなぁとしみじみ感じる季節でもあります。

太陽が出ている貴重な時間に日向ぼっこも楽しみます♪

●檜原村の名所「払沢(ほっさわ)の滝」が凍りました!

1月には村の観光名所の「払沢の滝」が凍ったので、子供達と見に行ってきました。
ウッドチップがひかれた小道をぐんぐん登って……

途中にある氷のオブジェを眺めて

凍った滝に到着!

今年は最高65パーセント凍ったそうですが、もっと寒さが厳しい年には完全凍結する事もあるそうです。


 

気温が氷点下になると、滝でも凍結するんですね。
払沢の滝の氷結状況は、檜原村観光協会の『払沢の滝ライブカメラ』でも見ることができます。
 

 

思わず、記念撮影☆

こんなに厚い氷も張っていました!

●雪が降ったら、雪遊び!カマクラも作れます☆

今年は晴れの日が多く比較的雪は少なめですが、1月2月には雪が降ることが多く、ひとたび降った雪は気温が低いために溶けずに残ることがほとんど。朝には、東京とは思えない白銀の世界が広がっています。


庭も畑も、この通り、真っ白です。子どもは風の子、寒さなんて吹き飛ばして雪遊びを満喫しています。

この日は木の実をトッピングした雪のケーキを作ってくれました。

カマクラだって作れます。

私は冷え性なので、実は寒いのは大の苦手。できればムーミンのように冬眠したいくらいです。
でも、真っ白な雪が積もって全てが曲線になった柔らかな景色の美しさや、霜に太陽があたりキラキラ光る朝の凜とした澄みきった空気はほんとうに気持ちよくて、冬にしか味わえないと思うと、やっぱり寒い冬も悪くないなと思います。
凛と澄んだ空気を味わいに、ぜひ、冬の檜原村にも足を伸ばしてくださいね。


「ちよこ」こと、
田中千代子さんプロフィール

東京都檜原村在住。男の子2人のお母さんで、夫である田中惣一さんは江戸時代初期から続く林業家の15代目。2012年にFSC森林認証を取得し、森を活かしながら守る“これからの林業”の在り方を模索しています。千代子さんもまた、もともと好きなクラフトや料理に森の恵みを活かす暮らしを実践中。そのヒトコマを季節の「森だより」としてお届けします。

FSC C011851

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