のんびりおっとり、自然との共生を模索中!
産地直送で生の情報をお届けしている「FSC グローバルレポート」。今回は米国ハワイの「オアフ島」からのレポートです。
ハーバート賜子さんは、アメリカ人のご主人と2人のお子さんとともにハワイで暮らして通算8年目。日本と比べると、ハワイのエコ意識はやや低めとのことですが、それでも少しずつ変化が現れてきたそうです。さて、そんな中でFSCマークは見つかったのでしょうか。
みなさん、こんにちは。ハーバート賜子です。家族4人でハワイのオアフ島に暮らしています。今回はハワイのエコ意識、そして発見したFSCマークを紹介しますね。
環境配慮はやや遅れ目?でも、エコバッグにシフト中です。
私のエコ意識については、日本では普通だと思いますが、ハワイでは高い方に入るかもしれません。美しい自然が当たり前にあるハワイだからこそなのか、たとえば私たちが使っている紙製品がどこから来ているのか、どのように作られているのかなど、考えて行動している人は少ないようです。
それでも少しずつ変化の兆しがあります。たとえば、ハワイでも昨年からプラスティック製のレジ袋配布が廃止になり、エコバッグ持参または紙袋をもらうという方向にシフトしました。まちぐるみでリサイクルをあえてしていなかったハワイでエコバッグを使える日が来るとは感激です。
ハワイのエコバッグは、日本へのお土産にも人気!
とは言え、日本では当たり前となっているビン・缶のリサイクルも自宅ではできますが、外にいると分別用のゴミ箱の設置すらないところも多いのが現状です。ハワイでも燃えるゴミ、燃えないごみ、リサイクルに分けて出すのが当たり前になる日が早く来るといいなと思っています。
見出し海はもちろん、美しい森もハワイの宝物
美しい自然はやっぱりハワイの財産。私たちも、週末は家族でハイキングに行ったり、海に行ったり、ほぼ自然の中で過ごしています。ハワイと言えば「海!」と思いがちですが、美しい森もたくさんあるんですよ。
子どもたちも気軽なハイキングにでかけるだけでなく、ちょっぴりハード目のトレッキングに行くことも。でも、自然の中ではいつも以上に元気いっぱい。満面の笑顔を見せてくれます。
さて、肝心の「FSCマーク」を探しに、こちらのスーパーマーケットに行ってきました。
見出し探すのは大変!?と思いきや、1つ見つかると続々発見!
最初はどこを探せば良いのか、食品のパッケージ等を探しながらスーパーをウロウロ…。
諦めかけたその時、紙製品売り場でこちらを発見!
わー!やっとみつけた!クッキーやパンなどを入れる袋と、ケーキなどのカップです。
いずれも紙製で、エコフレンドリーであることが強調されています。ここからは、続々と見つかりました!
こちらはかなり大判のクッキングペーパー。
ペーパータオルにも入ってました!
Papier hygieniqueはフランス語でトイレットペーパー。 フランス製なのかな?
翌日、会社でみんなに聞いてみましたが、やはり知る人は少なかったです。ちょっぴり残念…。が、なんと、会社で使っているコピー用紙にFSCマークがついていました。灯台下暗しとは、まさにこのこと!
箱の表にも、裏にも両方に入っています!
さらに、マクドナルドで朝ごはん(こちらには「オートミール(右)」もあるんです)を食べていたら、コーヒーの紙コップにFSCマークを発見!実は、FSCアメリカのホームページを見ていたら、マクドナルドの温かい飲み物用カップにFSCマークがついていたので、早速行ってみたんです。
マクドナルドが世界中の紙製品を2020年までにFSCに切り替えると宣言した模様。 日本ではいかがですか?
こんな身近なところにあったんですね。マクドナルドのような大企業が企業レベルでFSC認証紙を使うというのは、FSCマークが身近な存在になるためによい近道になると思います。
地球温暖化などが深刻な状況に陥りつつある今、私たち個人はもちろん、企業、行政がFSCについて知る機会を増やし、そしてFSC製品を積極的を選び、もっともっと、世界に浸透していくことを願っています。ハワイの美しい海も森も豊かなまま、子どもたちの世代、そしてその先の世代までずっと引き継いでいけることを、心から祈ります。
【ハワイ(米国)の森林状況】
美しい海が印象的なハワイですが、豊かな森にも恵まれ、様々な固有生物も棲息しています。開発とともに低地には森が少なくなり、人が持ち込んだ外来生物(クマネズミなど)によって、生態系が脅かされています(国際緑化推進センター調査より)。そうした状況を危惧したエコフレンドリーな人々が移り住み、自然保護の気運も少しずつ高まりつつあります。
商圏としては本国米国に属し、ブランドもアメリカ製品の割合が高め。ただし、前述のホールフーズマーケットのように、エコフレンドリーな製品を取り扱うお店も増えてきました。グローバルブランドを多く擁する米国だけに、FSC認証のような環境配慮が明らかな製品を活用する企業が増えていくことを期待したいですね。
米国FSC:https://us.fsc.org/en-us
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