スペインらしいFSC製品をいろいろ発見!
スペイン第二の都市であり、ガウディ建築でも知られる芸術の街「バルセロナ」。移住して6年という“ミワコさん”にFSCマークの製品を探していただきました。実は再生可能エネルギーが30%を超えるというエコ先進国であるスペイン。FSCについてもかなり浸透しているようすーー。はたしてどんな「エコライフ」を送られているのでしょうか。
スペイン第二の大都市。エコ意識は人それぞれ
私が住んでいるバルセロナは、スペイン北東部に位置するカタルーニャ州の州都で、国内では首都マドリードに次ぐ第2の都市。日本人には1992年開催のバルセロナオリンピック、そしてガウディやピカソ、ミロといった“芸術家の街”のイメージが強いでしょうか。
実際、観光客も多いのですが、大都市として人口も多く、日本に比べるとエコに対しての意識は個人差が大きい気がします。ゴミ分別は日本ほど厳しくないのですが、ダスト・ボックスは5色に分けられていて、なかなかおしゃれなデザイン。基本的にはそのとおりゴミを捨てればOKですが、さらに細かくゴミを分別する方もいれば、ルーズに捨てる人もいます。なお資源ゴミについては、地域ごとにある公園で回収が行われています。私も乾電池の回収は、スーパーなどにある回収BOXへ持って行きます。
緑が多く美しい街並み。スーパーは簡易包装。
街を歩いてみると道路が広くて古い建築物も多く、大きな都市の割にはゆったりとした雰囲気です。近年急速に自転車道路が整備されたこともあり、自転車も増えました。レンタサイクルもあって、観光客に人気なんですよ。
では、お店に行ってみましょう。ショッピングバックを持たず、スーパーでレジ袋を買っている人が多いですね。これはやっぱり、都市部だからでしょうか。ただ、日本より使い捨てのもの(例えば、わり箸、コンビニ弁当容器など)が少なく、基本的に店では簡易包装です。再生紙も多いですね。
ここにも、あそこにも!FSCマークの製品がいっぱい!
いつも行く近所のスーパーで何気なくFSCマークを探したら、あるある、どんどん見つかりました!カートンの箱の商品以外にも、ウエットティッシュやトイレットペーパーにもFSCマークが付いていて、ちょっとオドロキ!ザクザクと紹介していきますね。
このあたりは、こういってはなんですが、普通にあるかな?と思っていたのですが、スペインらしいものも発見しましたよ☆
まずは、こちら紙パック入りの「白ワイン」。入れ方がデザインになじんでいて自然な感じ。紙をめくってちらっと見せているのもかわいいですよね。
こちらは「パエリア」用のスープ!こちらも、ちゃんとマークを入れているのに、端にもちらっと見せてます。
グローバルブランドのものばかりでなく、スペイン独自のものにもけっこうFSCマークが入っていて、新鮮でした。気づかぬうちに、FSCマークはスペインの日常生活の中にすっかり溶け込んでいるようです。マークの意味を知った今、私もFSCマークのついた商品を選んでいきたいと思います。
【スペインにおける森林活用とFSCマーク】
広い国土ながら、全体的に乾燥しがちな気候のため、森林率は37.1%(2012年)とやや低め。さらに近年の異常気象で乾燥しがちとなり、至る所で森林火災も発生しています。こうした事情もあり、地中海海岸地方の砂漠化を防ぐために、積極的な植樹が進められています。
FSC認証も徐々に浸透しつつあり、2014年11月にはスペイン南部のセビリアで第7回FSC(森林管理協議会)総会が開催されました。設立20周年という節目でもあり、世界中の70か国から社会・経済・環境に関わる500人の参加者が集まりました。
FSCスペインhttps://es.fsc.org/
RELATED POST関連記事
ニュージーランド編 FSCグローバルレポート
カナダ編 FSCグローバルレポート
フィンランド編 FSCグローバルレポート