ちよこの森だより

2017.1.27

第1回 「ちよこの森だより」はじまりました!


冬の森の恵み「柚子」を丸ごと楽しむ!

柚子茶や柚子塩、柚子酒etc.をつくってみませんか?

 

爽やかな香りで人気の高い「柚子」。柑橘類の中では比較的気温が低い山間部でも育つことから、東京都檜原村でも多く栽培され名産品となっています。冬の日本を代表する果物ですが、冬至にお風呂に入れるだけ、皮をちょっぴり料理に使うだけ、なんてもったいない!ぜひとも旬の柚子を手に入れて、実も皮も種も余さず使って風味と栄養を丸ごと楽しんではいかがでしょう。毎年、“柚子の手仕事”を楽しんでいるという檜原村在住のちよこさんに、柚子茶や柚子塩などの簡単な作り方、楽しみ方をうかがいました。
 

 
●「ちよこの森だより」は檜原村のFSCの森からお届けします

 

皆さま、はじめまして。
FSC応援プロジェクトで連載を始めることになりました、田中千代子と申します。柚子についてお話しする前に、ちょっとだけ自己紹介しますね。

 

私が東京都檜原村に代々続く林業家の家に嫁いだのは11年前。今は腕白な男の子2人にも恵まれ、目まぐるしい毎日ですが、自然の恵みを活かした丁寧な生活を目指して日々奮闘中です。

 

檜原村は9割以上が山林で、「ここが東京?!」と思うような大自然、素晴らしい景色に囲まれて暮らしています。

 

 

9割が山林ということは、当然傾斜地が多いということ。特産品にはジャガイモやコンニャクなど斜面の畑でも育つ物が多く、柚子もあちらこちらに植えられており、冬には黄色い実がなっている様子をみることができます。

 

 

 

●定番は漬けるだけの「柚子茶」と「柚子塩」

 

檜原村特産品の「柚子」ですが、今年は特に豊作でたくさん穫れました。さっそくいただいたので、早々に「柚子仕事」を楽しみました。
 

 


 
まずは毎年作っている、定番の柚子茶と柚子塩をつくりました。「柚子茶」は保存瓶に輪切りにした柚子とお砂糖を交互に入れて漬け込むだけ、「柚子塩」も保存瓶に輪切りにした柚子とお塩を交互に入れて漬け込むだけ。どちらもすごく簡単なんですよ。

 

 

柚子茶は、お湯に溶けば寒い冬にぴったりなホットドリンクになりますし、炭酸水で割ってもおいしいです。

 

柚子塩は、お塩に柚子の香りが移るだけでなく、塩角が取れて味も丸く美味しくなるのでいろんな料理に使えます。お肉やおさかなの薬味にしたり、炒め物に入れたり、ドレッシングにするのもおすすめです。私は秋刀魚など焼き魚を焼く時に、柚子塩で下味をつけるのが好き。ふわっとさりげなく風味が残って上品な味わいに仕上がりますよ。

 

●ちょっとひと手間で「柚子ペースト」と「柚子酒」を仕込む

 

さて、今年はいつも以上にたくさん採れたので、さらに新メニューの「柚子ペースト」と「柚子酒」にもチャレンジしてみました。これがなかなかいい感じだったので、簡単に作り方を紹介しましょう。私は目分量なので、お好みに合わせて調整してくださいね。
 
【柚子ペーストの作り方】
 
①柚子の果汁をしぼり、中身をくり抜いて、種・果汁・皮に分けます。
 

 

②皮を細かく刻みます。白い部分は苦いので、できるだけ丁寧に取り除きましょう。

 

③お鍋に、②とお砂糖、少量のお水を入れて弱めの中火でグツグツ煮こみます。
 

 

④粗熱をとって、①で取り分けた果汁と一緒にミキサーにかけて完成です!
 

 

トーストに塗ったり、お湯に溶いてホットドリンクにしたり、いろいろと使えます。栄養豊富な皮も一緒に丸ごといただけるのが嬉しいですね。
 
【柚子酒の作り方】
 
①柚子を1cmくらいの輪切りにします。普通のお砂糖より、氷砂糖の方がまろやかに仕上がるようです。
 

 

②保存瓶に入れ、上から氷砂糖を乗せて焼酎を注ぎます。
 

 

③半年後に柚子を引き上げたら完成。(2ヶ月程度で飲めますが、半年くらいがおいしいと思います)

 

氷や炭酸で割って飲むもよし、リキュールとしてお料理やスイーツ作りにも使ってもよし。引き上げた柚子を焼き菓子に入れても、ちょっと大人のスイーツという風味に仕上がっておいしいですよ。(焼く時にアルコールは飛ぶので、お子様にもOKです)

 

●余った種は、美白効果がある化粧水に変身!

 

それから、残った種も捨てずに利用できます。焼酎と一緒に瓶に入れておくと、1週間ほどでペクチンが固まってトロリとした美容液になります。ペクチンには高い保湿力があり、他にも柚子には殺菌作用や美白作用のある成分が含まれているそう。これをざるで漉して、種を取り除いたら出来上がり。取り除いた種はネットに入れてお風呂に入れると1回分の入浴剤になります。
 

 

私はこの化粧水をお風呂上がりにつけたり、手作り化粧水のオプションとして使ったりしています。瓶内の液体がトロリとした液体に変化するのが実験のようでワクワクして、ちょっぴり魔女気分を味わいながら楽しんでいます。部屋いっぱいに広がる柚子の香りの中で作業できるのも、幸せな気分になれますよ。

 

残す所なく丸ごと利用でき、さまざまな利用方法がある柚子。 知れば知るほど魅力が発見できて、これだから柚子仕事はやめられません!

 

1月も後半になると檜原村の直売所でも販売していることはありませんが、もう少し南の方ならまだ旬の柚子が手に入れられるのでは? もちろん旬の時期には檜原村でとってもリーズナブルに入手できますので、機会があれば、ぜひ試していただけたら嬉しいです。

 

では、まだまだ寒い日が続いておりますので、どうぞご自愛くださいませ。
 
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「ちよこ」こと、田中千代子さんプロフィール:
 

東京都檜原村在住。男の子2人のお母さんで、夫である田中惣一さんは江戸時代初期から続く林業家の15代目。2012年にFSC森林認証を取得し、森を活かしながら守る“これからの林業”の在り方を模索しています。千代子さんもまた、もともと好きなクラフトや料理に森の恵みを活かす暮らしを実践中。そのヒトコマを季節の「森だより」としてお届けします。

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