お花畑があちらこちらに!新緑が眩しい季節となりました。
皆さん、こんにちは。
東京の森、檜原村で暮らす、ちよこです。
檜原村はすっかり春爛漫。
新緑の眩しい季節となりました。
森を歩けば、小さな可愛らしいお花畑があちらこちらに見られます。
今回は可愛らしいお花を使った、「春の森のスウィーツ」をご紹介したいと思います。
レシピ①:「スミレ」と「カキドオシ」のゼリー
まずはこちら、「スミレ」と「カキドオシ」のゼリーです。
作り方はとっても簡単!
【材料】
・スミレやカキドオシなどのエディブルフラワー(食べられるお花)、葉っぱ:適量
・牛乳や乳酸飲料など白い飲み物:200ml
・お湯:50ml
・ゼラチン(お湯に溶ける物):5g
【作り方】
①牛乳や乳酸飲料などの白い飲み物を用意し、砂糖や蜂蜜などでお好みの甘さに調節してください。
②お湯にゼラチンを溶かし、①に入れて泡立たないように気をつけながらよく混ぜます。
③容器に流し入れ、表面が少し固まりはじめたタイミングでスミレや葉っぱを上に乗せて飾ります。
④冷蔵庫で冷やし固めてできあがりです。
とても簡単なのに、見た目も可愛く美味しいゼリーができあがりました。
レシピ②:お花クッキー
次はお花クッキーです。
こちらの作り方も簡単。
お好みのクッキー生地を作っていただき、エディブルフラワーやハーブの葉などを貼り付けて焼くだけです。
170度の低温で焼くと、葉やお花が焦げずに焼けました。
レシピ③:スミレのシロップ
そして、こちらはスウィーツとはちょっと違うかもしれませんが、甘〜い一品。
スミレのシロップです。
【材料】
・スミレ:10g(紫色のビオラパンジーでも可能です。食用で売られている物か、お家で育てた無農薬のものを使ってくださいね)
・グラニュー糖:100g
・水:100m
・レモン果汁:少々
【作り方】
①水をはったボールでスミレをよく洗い、ペーパータオルなどで水気を取ります。
②煮沸消毒した瓶にスミレを入れて、100mlの熱湯を注ぎます。
③そのまま一晩おきます。
④スミレを濾して、液体だけにしたものを小鍋に入れ、グラニュー糖100gを加えて加熱します。
ふつふつしてきたら、火を止めます。
⑤瓶に移し替え、レモン果汁を加えてお好みの色に仕上げてできあがり。
加熱すると少し色が薄くなりますが…
レモン果汁加えると、あら不思議!
鮮やかなスミレ色に変化します。
スミレの紫色は、ポリフェノールの一種アントシアニン色素によるものです。
アントシアニンは、レモン果汁などで酸性にすると明るく華やかな色になります。
自然の中にも化学がいっぱいですね。
そして、とにかく色が綺麗で可愛いらしいので、見ているだけで気持ちも明るくなっちゃいます。
このシロップは、レシピ①のお花のゼリーにかけたり、飲み物に入れたりするのもおすすめです。大人にはスミレのカクテルにしても美味しいですよ。
また、お花ではありませんが、ヨモギを乾燥させてミルサーで粉にして、パンケーキミックスやスコーンミックスに入れて焼くのも、気軽に美味しく楽しめておすすめです。
今年の春は、コロナウィルスの影響で外出ができないので、なかなか野山の幸を使ったレシピを試す事が難しいと思いますが、もしあれば、お庭の食べられる野草や花壇のお花を使って試してみてください。少しでも皆さんのお家時間の「ほっこり」を増やす、お役に立てれば嬉しいです。
そして、今回のレシピはすべてとても簡単!お子様と一緒に楽しめるものばかりです。
シロップの色の変化を魔法のように驚いたり、お花をペタペタ並べたり…。お子様と一緒に楽しんでいただき、明るい気持ちになって“免疫力アップ!”のお手伝いができたら幸いです。
「ちよこ」こと、田中千代子さんプロフィール
東京都檜原村在住。男の子2人のお母さんで、夫である田中惣一さんは江戸時代初期から続く林業家の15代目。森を活かしながら守る“これからの林業”の在り方を模索しています。千代子さんもまた、もともと好きなクラフトや料理に森の恵みを活かす暮らしを実践中。そのヒトコマを季節の「森だより」としてお届けします。
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