FSCマーク製品ものがたり

2013.12.25

FSCマーク製品ものがたり

  • 「お気に入りの鉛筆」が伝える「森の大切さ」
  • トンボ鉛筆「木物語鉛筆」「木物語色鉛筆」
 
今年で創立100周年を迎えた「トンボ鉛筆」。老舗の文具メーカーとして、多くの名品、ヒット商品を世に送り出してきました。中でも、鉛筆は日常にさりげなく溶け込み、長く親しまれている存在。どこかノスタルジックな印象があるのは、初めて鉛筆を使った時の高揚感を思い出させるからでしょうか。そんな鉛筆に「FSC認証材」を使った「木物語」には、1本1本にFSCマーク入り。そこには、トンボ鉛筆の創業以来からの「使命感」がありました。

お話しを伺った方

株式会社 トンボ鉛筆
商品企画部プランニング2グループ 経営戦略部 環境CSRグループ
高橋楓子さん(左)  神野敬子さん(右)
光が差し込む明るいオフィスで伸び伸びと仕事をしているというお二人。神野さんは企業活動の一環としてFSC認証を推進し、認証取得にもおいても奔走。高橋さんは、「FSC認証製品」の企画開発担当という大役を担い、日々奮闘中です。

「木の良さ」「森の大切さ」を伝えるために

「木の清々しさ、温かみがダイレクトに感じられる『木物語』は、無垢の木の質感を活かすためにあえて透明のクリア塗装とし、子ども用にはカラフルなクラフト調のデザインが施されています。箱を触れば木と木が当たる澄んだ音がし、肌触りも柔らかです。書き味もなめらかで五感で『鉛筆っていいな』と思っていただけるのではないかと思います」
 

高橋楓子さん

 

そう目を輝かせて語るのは、「FSC認証材」使用の「木物語」の開発を担当した高橋さん。しかし、隣の神野さんに目配せしながら、「FSC認証材はなかなか確保が難しく、原料調達においてはいろいろご苦労いただいてしまいました」と肩をすくめます。その言葉を受けて神野さんも「そうですね」とにっこり。
 

「コンスタントに一定量を確保するのは調達担当も苦労したと聞いています。さらに認証製品の場合は最終製品だけでなく、その製造過程や流通過程も厳しくチェックされ、海外の工場も認証を取らなければならないので調整は大変でしたね。事実、取り組みをはじめたばかりの頃は、『まだ早いのでは?』『リスクは?』という声が社内には少なくありませんでした。しかし、やはり木材を使う企業としていち早くFSCは取り入れたいと思っていました」
 

神野敬子さん

鉛筆自体が「メディア」になって思いを届ける

こうした取り組みは、FSCマーク認証製品に限ったことではありません。トンボ鉛筆の理念は「文具等の製品を通じて、常識や習慣を革新し、心躍る発見や喜びをお届けすること」。そのために新しい技術や取り組みをいち早く取り入れ、世の中に提供してきました。

 

「かつて日本工業規格『JISマーク』が登場した時も、まだ知名度が低い頃から採用し、その普及に一役買ったと聞いています。小さな鉛筆がメディアの役割を果たし、工業の近代化に貢献したというわけですね。エコマークの時もそうでした。FSCは日本に紹介されて日が浅い環境ラベルですから、だからこそFSCの制度を広め、『森に配慮する気持ち』が少しずつでも伝わっていけばいいなと考えています」(神野さん)

 

その思いは、鉛筆1本1本に刻まれた小さなFSCマークや、FSCマークを紹介する内容を盛り込んだパッケージからも伝わってきます。

 

FSCマーク

小さなマークがFSCのメッセージを伝えます。
 

「FSCのマークに気づいてくれた人が、その意味を知るきっかけになればと考えてパッケージにも力を入れました。通常、お子様向けの鉛筆には、鉛筆の持ち方などの情報が入りますが、あえてFSCに関する先生と生徒のQ&A方式にして、FSCの仕組みや意義がやさしく理解できるような内容にしています」(高橋さん)

 

パッケージ
大人用と子ども用でFSCの紹介の仕方を変えています。

FSCへの関心を、木を材料に商品の魅力で引き出したい

商品開発にあたっては、『商品はまず魅力的であることが大切』と考え、使う人の『お気に入り』になってもらうことを一番に考えて取り組んだといいます。
 

「『お気に入りの鉛筆』にたまたまFSCマークがついていると気づいて、『FSCってなんだろう』と思ってもらうところから、環境への理解を深めてもらえたらうれしいですね。環境に配慮した第一号の鉛筆である『エコマーク鉛筆』もそうなのですが、普通の鉛筆と同じ価格に設定しているのはそのためなんです」(高橋さん)
 

「そうですね。まずは身近な道具として木に親しんでほしい。知らないとどうしても『森は大事!だから木は切っちゃダメ』と思い込んでしまいがちです。でも、太古の昔から人は木を利用し、生活の中で活用して生きてきたんですよね。だからこそ、愛着を持って大切に使うことが大切なんだと感じてほしい。そしてFSCマークを通じて、大切な森を積極的に守り、育むという考え方がもっと根付けばいいなと思っています」(神野さん)
 

端材を使った製品の話や、鉛筆や家具に合う木材、合わない木材の話など、お二人にかかると木の話が次々と広がっていきます。そんな二人にあやかり、時にはパソコンの手を止めて、あえて木のぬくもりがなつかしい鉛筆を使ってみてはいかがでしょうか。

 

株式会社 トンボ鉛筆
〒114-8583
東京都北区豊島6-10-12
※FSC®認証番号: CU-COC-818041
http://www.tombow.com/corporate/eco_products/

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