最近大人気のハーバリウム。お花屋さんだけでなくインテリアショップなどでもよく見かけるようになりましたね。
市販されている色鮮やかなハーバリウムもきれいですが、もともとは「植物標本」が由来。それなら身近な草花で、自分だけのオリジナルハーバリウムができないものか…ということで、「ちよこの森便り」でおなじみ、田中千代子さんのもとへ!檜原村の森で摘んだ草花を使ったハーバリウムを作ってきました。
雨の檜原村の森で植物採集
6月の檜原村の森は、夏の日差しを浴びた植物が青々と茂り、アジサイなどの夏の花々が咲いています。今回参加した6名もどんな草花があるのか、ワクワクしながらこの日を迎えました。当日はあいにくの雨でしたが、それでもレインウェアできっちり雨対策をし、近くの森まで採集に出かけました。
森の中は雨でぬれているせいか、いつも以上に木々の濃い香りが立ちこめる中での採集。でも普段なかなか目にしない草木に参加者一同、興奮気味です。
「草木の種類がいっぱいあって、私もなかなか覚えられないくらい。未だに植物図鑑を持ちながら採集しているんです。でもどんな植物なのか調べることが、植物と友達になる第一歩のように思っているんですよ」と千代子さん。参加したメンバーも「これなんだろう」「この色いいな」「この形がいい」と言いながら、皆それぞれに採集していきました。
即席ドライフラワーにするには電子レンジ&シリカゲルで!
ハーバリウムに入れる植物はしっかりと乾燥させる必要があります。しかし完全に乾燥させるには何日も干しておかなければなりません。
今回は限られた時間の中で乾燥させるために、電子レンジとシリカゲルを使いました。シリカゲル(顆粒状)は通信販売でも購入可能です。
まずどの瓶に詰めるかを決め、その瓶の大きさに合わせて入れる植物を決めます。またしっかり乾燥させるため、アジサイなどボリュームの大きい花材は、シリカゲルにしっかり包まれるような大きさに、小分けしておく必要があります。瓶の入り口は小さいものが多いため、あらかじめその大きさに合わせておくと、入れるときにも便利です。
一度にあまり多くの材料を入れることができないため、少しずつレンジで乾かしては次の材料を入れて…ということを繰り返していきます。
ラベルをつけると植物標本っぽさがアップ!
乾燥させた材料は空気にさらしたままだと退色しやすいため、瓶に詰めたらすぐにハーバリウムオイルを入れます。ハーバリウムオイルは専用のオイルが市販で販売されています。特徴は燃えにくく、退色しにくいこと。今回はパラフィンオイルを使いました。
オイルを入れていく内に材料が浮き上がってくるため、少し入れてはピンセットで調整し、ということを繰り返しながらの作業です。
今回参加したFSC応援プロジェクトスタッフのY子は、4歳の娘さんと旦那さんの家族3人で参加。瓶に植物を詰めながら、「まるで小さい森を作っているみたい!」と娘さん。
確かに瓶の中には檜原村に自生しているさまざまな植物でいっぱい。さながら「ミニ檜原村」を作った感じです。
オイルを入れ終わったら、次にラベルをつけます。
ラベルには採集した日付、場所、また瓶に詰めた植物の名前を学名で書くと、植物標本っぽい仕上がりに。
ラベルには採集した日付、場所、また瓶に詰めた植物の名前を学名で書くと、植物標本っぽい仕上がりに。
自分で採集した植物で作るハーバリウムは思い入れも格別です。
小さな瓶に作った「小さな森」。
見るたびにこの日の思い出がよみがえってきそうな、そんなハーバリウムを作ることができました。
FSCⓇ C011851
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