コーヒー好きのスタッフD子は、登山やキャンプの際にも必ずコーヒーを持っていくのだそうです。それも缶コーヒーやあらかじめ家で作っておいたものでもなく、わざわざ現地でお湯を沸かして淹れるのが好きとのこと。なんでも、コーヒーをドリップするとき、澄んだ空気の中にコーヒーの香りが立ち込める感じが、疲れた体にたまらないとか。とうとうこの夏はコーヒーミルまで持参し、挽き立てコーヒーを楽しんだようです。
アウトドアコーヒーは、行き方次第で道具を使い分け
こんにちは。FSC応援PROJECTスタッフのD子です。
みなさんは普段、コーヒーをどのように楽しまれているでしょうか。
みなさんは普段、コーヒーをどのように楽しまれているでしょうか。
私の場合、普段の生活でも毎日のようにコーヒーを飲んでいますが、これは登山やキャンプの際も変わりません。そして何よりも淹れたてが一番!
とはいえ、問題は道具です。特に登山の際はできるだけ荷物は最小限にしておきたいもの。お湯を沸かす道具などを持っていくだけでなく、さらに山の場合は水も運ばないといけません(飲み水持参は常識)。
そこで、
・一人でザックを背負って登山もしくはキャンプに行く場合
・車でキャンプ地に
とで道具を使い分けるようにしています。例えば一人登山コーヒーの場合は、お湯を沸かすためのミニポットとこのポットの中に収まるくらいのガスカートリッジにしておき、さらに小型のバーナー、ドリップバック式のコーヒーといったラインナップです。
この夏はアウトドアで挽き立てコーヒーを淹れる!
そして今年の夏のキャンプでは、キャンプ地近くまで車で行けるため、ある程度の荷物が運べることから、持ち運びしやすい小型のコーヒーミルを持参し、コーヒー豆を挽くところからはじめました 。
場所は標高1800mの高原。ここは毎年旧友たちと訪れているところです。
車で持っていけるといってもできるだけ手荷物は増やしたくないため、すべて一つのバッグに収まるようにしています。コーヒーミルが少しかさばるので、火を起こす道具はミニマムなものに。知人お手製の手作りアルコールバーナー(燃料用アルコールを使います)とゴトクがわりの焚火台にしました。
コーヒーをドリップする道具はアウトドア用のコーヒードリッパー。これはたたむと平たくなるというすぐれものです。コーヒー豆はこの日のために選んだエチオピア産のイルガチェフェウォッシュド。酸味と苦みのバランスが良い上、香りが高く、高原の澄んだ空気にコーヒーの香りが立ち込めると最高に気持ちいいのでは、と思ったからです。
いざドリップ
前述したように場所が標高1800mという高地。お湯の沸点は300mごとに1℃下がるので、ここでは94℃くらいになります。カップラーメンを作るには少し温度が低いですが、実はコーヒーを淹れるのにちょうど適正な温度くらいなんです。お水はキャンプ地が山梨県白州町に近いところなので、もちろん南アルプスの天然水で。
お湯を沸かしている間にコーヒーミルで豆を挽きます。周辺にコーヒーの香りがふわ~と広がり、もうこれだけでいい気分。この香りにつられて、通りすがりの人も足を止め、次第に見物人も増えました(^^)
さて、いよいよドリップ開始。挽き立ての豆にお湯を注ぐと、豆がふわっとドーム状に膨らみポコポコと空気の泡がはじけます。はじけるたびに濃縮したコーヒーの香りが大気にはじけ出る感じです。
豆を多めに挽いたので、普段飲むコーヒーよりは少し濃い目になりましたが、いい景色と、空気のきれいなところで飲むコーヒーは格別です。
道具から揃えるとなると気軽にやってみるというのはなかなか難しいかもしれませんが、アウトドアで、しかも初めて火を使って何かをつくるという入門編としては、まずコーヒーを淹れるということからはじめるといいかもしれません。ちなみに一緒に行った友人の一人はコーヒーが苦手なので、隣で紅茶をいれてました。
自然の中で自分のお気に入りの飲み物で楽しむのは、もっともぜいたくな時間かもしれませんね。
FSCⓇ C011851
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