夏の終わりは足早に。大好きな「恵みの秋」が来ます。
お久しぶりの投稿になってしまいました。
東京の森に暮らす千代子です。
ブログをお休みしていた夏の間は、イベントが盛りだくさんで忙しくしていました。我が家はキャンプ場でもあるので、夏の間は「楽しい夏休みの思い出作りのお手伝い」をするシーズンです。
お客様のキラキラの楽しそうな笑顔を見るとこちらも嬉しくなって力が湧いて、忙しい夏を乗り切る事ができました。
大きな火を囲み、楽しそうなキャンプファイアー
そんな夏もあっという間にすぎ、檜原村はすっかり秋の気配に包まれています。
ギラギラ賑やかな太陽や人、草木が生い茂る夏もいいけれど、どこからか金木犀の香りが漂う冷んやりした空気、次々と実をつけて色づいていく草木、長い夜。。。少しノスタルジックな気持ちになる秋も捨てがたい。
しかも秋は「食欲の秋!」でもあります。森の美味しい恵を探すのが大好きな私としてはワクワクが止まりません。
まずは、庭を歩けば美味しそうに色づいた柿!
渋柿なら干し柿にしておくと長く楽しめますね。まだチャレンジしたことがないけれど、近いうちに作ってみたいものの一つです。
こちらは、友人宅の干し柿の様子。
皮を剥いて干すのはたいへんだけど、かなりうらやましい…。
そして、放っておくとどんどん増えて、夏の間は冷奴などの薬味として活躍してくれた「しそ」の実。
シソの実は毎年醤油漬けにして、こちらもホカホカご飯のお供や冷奴のトッピングにして楽しんでいます。
森を歩けば、これまたたくさんの収穫です!
FSCの森は「秋の恵み」の宝庫。ちょっと入るだけで、いろんな収穫が手に入ります。
まずは、種を炒って食べられるカヤの実や、
思わず見とれてしまう、鮮やかな紫色のアケビ。上品な優しい甘さが楽しめます。
子ども達も不思議な形の実に興味津々です。
続いてこちら。
何があるか分かりますか?
ハート形の葉っぱの裏を見ると小さなお芋がついています。
自然薯の蔓についたムカゴです。
ムカゴは自然薯の種と思いがちですが、茎の一部が肥大化した球芽だそうです。
ちなみに自然薯の種はこちら、緑の丸いのが実です。小さいけどわかるかな?
ハート形の葉っぱと実を目印に探してみると、蔓に沢山のムカゴがついています。
なかには、こんなハートのムカゴも♡
種でも球芽でも種芋でも増える事ができる自然薯は、生命力に溢れた植物ですが、栄養も満点!!ムカゴも同様の栄養を蓄えているといわれています。
たくさん採れました!
皮ごと食べれば、食物繊維も沢山摂取できますしね。そんな嬉しい効果が沢山のムカゴ、味もとっても美味しいのが、より嬉しいところ。
私の定番メニューはというと…、
まずは、石窯パンに使ったり
ムカゴご飯にしたり
シンプルに塩茹でにしても、とても美味しくてついつい食べ過ぎちゃいます。
ねっとりした歯ざわりと野生的な香りがたまらないムカゴは私の大好物。
ハートの葉っぱを見るとムカゴあるかな。。。と探すのがこの季節の楽しみでもあります。
ムカゴと川に自生しているクレソンで、ほっこり一人昼ごはんをきめてみました。
村では朝晩グッと気温が下がるようになってきました。
木々が色づき始めると、秋もあっという間に過ぎて、厳しい冬がやってきます。
厳しく寒い冬に負けないよう、秋の森の美味しい恵みでほっこり身体を整えたいものですね。
「ちよこ」こと、田中千代子さんプロフィール
東京都檜原村在住。男の子2人のお母さんで、夫である田中惣一さんは江戸時代初期から続く林業家の15代目。2012年にFSC森林認証を取得し、森を活かしながら守る“これからの林業”の在り方を模索しています。千代子さんもまた、もともと好きなクラフトや料理に森の恵みを活かす暮らしを実践中。そのヒトコマを季節の「森だより」としてお届けします。
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