FSC認証を受けた森の木を、認証を受けたルートで加工したものにだけ付けられる「FSCマーク」。実は、この小さなマークからは、いろんな情報が読み取れます。ロゴ、数字、文字にはどんな意味があるのか、ふくろう先生に聞いてみました。
FSCのロゴは、何のかたち?
FSCマークにあるロゴ、かわいいね! いったい何のかたちなの?
合格のサインである「チェックマーク(✔)」と、「木」を組み合わせたもので、「チェックツリーマーク」と呼ばれています。FSC認証は、厳しい基準のもとで運営されている「大切な森を守りながら、利用し続けるための制度」。そのことがロゴにも表現されているのです。
FSCのロゴは、いつ生まれたの?
このFSCのロゴは、いつ生まれたの?
1996年に正式に公開されたのが始まりです。
実は、最初につくられたロゴは、世界地図の上に木々が生えている様子を表した少し複雑なかたちでした。世界中の人たちに広く知ってもらうために、もっとシンプルでわかりやすいデザインにしようと、イギリスのグラフィックデザイナーがいくつものアイデアを出して現在のかたちになったのです。
参考:FSCジャパン
参考:FSCジャパン
へえ、ロゴひとつにも、工夫を重ねてきた歴史があるんだ!
FSCマークにある「100%」「ミックス」「リサイクル」は何の意味?
ところで、FSCのロゴの下には文字が入っているけれど、「100%」「ミックス」「リサイクル」と3種類みつけたよ。これらには何の意味があるの?
どんな原材料が使われているかを表しています。
「FSC100%」は、FSC認証林から生まれた原料だけを使用している製品につけられます。
「FSCミックス」は、FSC認証林から生まれた原料のほか、FSCの規格(決まり)に合った木材やリサイクル材などをミックスして使用している製品につけられます。
「FSCリサイクル」は、FSCの規格(決まり)に合ったリサイクル原材料だけを使用している製品につけられます。
どれもFSCの規格に合ったものだから安心だね!
FSCマークにある数字は何を表す?
FSCマークの一番下には数字があるよ。これは何を表しているの?
FSC認証のライセンス番号です。
FSCのWebサイトの認証取得者検索画面でライセンス番号を入力すると、その認証取得者の名前や、いつ認証を取得したかなどの情報が出てきます。
常に情報がオープンになっているんだね。こうしたところもFSCが世界中から信頼されている理由のひとつなのかな。
【まとめ】 FSCのロゴは「チェックマーク(✔)」と「木」を組み合わせたもの。厳しい基準で森を守るFSC認証制度をわかりやすく表現しています。また、原材料の配合の違いで「100%」「ミックス」「リサイクル」という文字が入り、一番下にはFSC認証のライセンス番号が記載されています。
小さなマークに、いろんな情報がつまっているね!
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監修:エコシステムアカデミー シニアインストラクター 桂 徹
FSCⓇ C011851