森の達人・三崎孝平の樹木雑学

2018.3.7

【第5回】ウメ、モモ、サクラの見分け方

寒かった冬もまもなく終わる頃になりました。もうすぐ春、花の季節を迎えます。
早春を告げる花といえばウメ、そしてひな祭りの時期にはモモ、最後にサクラが開花し、この頃になるとようやく春満喫といったところでしょうか。
さて、みなさんはこれらの花をちゃんと見分けることができますか?今回はウメ、モモ、サクラの花の見分け方について簡単に説明します。
サクラの花

 

見分け方のポイントは3つ

温暖な地域では、ウメ、モモ、サクラの順で花が咲くので、花の咲いている時期を考えれば花の種類を区別できますが、東北北部や北海道などでは同時期に咲いたりすることも多いです。あの滝桜で有名な福島県三春町は、これらの花が一度に咲き揃うので「三春」という名前がついたほど。他の地方でも気候条件や花の種類によってはサクラとウメを一緒に観賞できることもあります。
 
ウメとサクラはわかりやすいかもしれませんが、ウメとモモは一見するとわかりづらいかもしれませんね。
それぞれの花の形や花の付き方などの特徴がわかると、見分けるのも簡単ですよ。

 
1. 花の咲き方
 
ウメ
ウメの花のイラスト
枝にくっつくように花が咲きます。
遠くから見ると枝の途中に花がポツポツ咲いている感じに見えます。
花びらの先が丸いです。
 
モモ
モモの花のイラスト
枝にくっつくように花が咲きます。
遠くから見ると、ウメよりも花が密に咲いているように見えます。
花びらの先が尖っています。
 

サクラ
サクラの花のイラスト
長い花柄の先に花が咲くため、花は枝にくっついているように見えません。
遠くから見ると、花が房状に咲いて見えます。
花びらの先が割れています。
 
2. 花の付き方

サクラは、枝から花枝が付いて房状に花が付いてるのに対して、ウメとモモは、花枝がなく枝に花が付きます。
またモモは花芽2個と葉芽が同じところから出ています。ウメは花芽が一個ずつなので、モモの方が、花が固まって咲いて、ウメはバラバラに散らばって咲いているように見えます。
離れて見てもその特徴でどの種類かわかりますよ。サクラは枝の先のほうに花が多く付いてます。モモは枝全体に花が付いて、ウメは枝の付け根の方に花が多く付いてます。
 
3. 花びらの形
花びらで見ると、サクラの花びらは楕円で先が割れていて、モモの花びらは楕円で先が尖っています。ウメの花びらは丸いです。
これらを踏まえると、以下の写真の花も、もうわかりますね!
 
ウメモモサクラ花の写真

 
左の写真:花びらが丸いですね。ウメです。
中央の写真:花びらが尖っているのが見えますか?モモです。
右の写真:先端が割れていて、M字型です。サクラの大きな特徴です。

 
<「森の達人」こと、三崎孝平さんプロフィール>
環境保全に貢献するという目的で設立されたエコシステムアカデミー(http://ecosystemacademy.jp/)のシニアインストラクターや全国森林インストラクター会会員として活躍中。森の大切さを伝えるため、日本各地の学校や森を飛びまわっています。森や自然がますます身近になる楽しい情報を「樹木講座」としてお届けします。

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