東京から2時間半で、色彩鮮やかな「秋の森」へ
11月24日(月・祝)、『FSCの森を「知る・見る・食べる」エコツアー』を開催しました。一般の参加者は総勢10名(お子様の熱で前日キャンセルされた方、残念でした。またぜひ、ご一緒しましょう!)子どもたちもたくさん参加しました。
新宿駅から中央線で約2時間半、車でなら1時間ちょっとで、西多摩郡檜原村に着きました。
春に訪問した時(前のレポート)とは、まったく異なる、赤や黄色に色づいた秋の山々に感嘆の声が上がります。
「古くから林業が盛んで、針葉樹林と広葉樹林が入り交じっているんです。紅葉の赤や黄色と針葉樹の緑のコントラストが、パッチワークみたいできれいでしょう」と「FSCの森の」所有者である田中林業15代目の田中惣一さん。今回のツアーのガイドを務めます。
集合場所は、薪ストーブのあるログハウス。朝早かったせいか、皆さんちょっぴり眠そうですが、まずは森の概要とFSCについての簡単なレクチャーからスタートです。
●いよいよ「FSCの森」へしゅっぱ~つ!
お天気に恵まれ、まさに絶好の「森の散策日和」!
田中さんを先頭に、森の小道を歩いていきます。
まずは針葉樹の林から。何気なく見ている針葉樹も種類は様々。葉っぱを見分けることができますか?
ちなみに、右は「スギ」。葉っぱが立体的についているのが特徴です。いわばグーチョキパーの「グー」。先端には既に蕾が付いています。
反対に葉っぱが「パー」のように平たいのが「ケヤキ」。裏を返すと、アルファベットの「Y」のような模様がいっぱい。ちなみにそっくりの葉っぱに「X」の場合は「サワラ」なのだそう。
そして、こちらが「モミ」の木。よく見ると、葉っぱの先が「チョキ!」になっているのがわかりますね。
こうしてお話をうかがいながら歩いていると、「ただの針葉樹」がそれぞれ異なる個性をもつ「スギ」や「ヒノキ」として見えてきます。当然ながら、森は1本1本違う木の集まりなんですね。それに気づいた途端、静かだった森が急に生命力溢れる賑やかな空間へと変わるのが感じられます。
樹齢250〜300年ともいわれる「マザーツリー」。都会から来た人間に何を語りかけるやら。
一方子どもたちは、木に触ったり、虫を発見したり、葉っぱを拾ったり…。木々とのコミュニケーションは子どもたちの方が得意かもしれません。
●秋の森は色でいっぱい!お土産もいろいろ拾いました。
静かに見える森も、ちょっと注意してみるといろんな情報がいっぱい。
耳を澄まして鳥の声に聞き入ったり、不思議な虫を見つけて観察したり、
ゆったりと歩いているだけで五感が刺激されるのがわかります。
黄色に色づく広葉樹と直線美が美しい針葉樹のコラボ!
朱色に色づく「コハウチワカエデ」
もみの木の近くは、ほのかに「森の匂い」。心穏やかな気分になれる、まさに森林浴効果を実感します。
森や木々のことをよく知る林業士の大沢さんは、子どもたちに大人気!
大沢さんが何かを見つけたようです。いったい何をしているの?
こちら↓が収穫物!これを使って、午後はリースを作ります。どんな作品ができるかな?
午前中は、ゆったりとした気分で森を散策し、葉っぱや木の実、ツルなどをお土産に持ち帰りました。午後はそれらを含め、「森の恵み」を様々な方法で楽しみます。
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田中林業株式会社
東京都西多摩郡檜原村729
Facebook:https://www.facebook.com/tanakaforestry
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