2015.10.20
FSCフォレストウィークイベント「FSCの森エコツアーin檜原村」
FSCの森で学びながら、おいしく楽しい☆エコツアー
9月12日(土)、FSCフォレストウィークイベントとして『FSCの森を「知る・見る・食べる」エコツアー』を開催しました。応募者多数の中から抽選で当選したラッキーな参加者の皆さんは総勢14名。FSCの森を散策したり、観察したり、それぞれの楽しみ方で満喫しました!
当日早朝の地震で電車が大幅に遅れ、スタートはやや荒れ気味。
しかし、前の日までの長雨がおさまり、森もツアーを歓迎してくれるかのようなお天気に!
まずはFSCの森の所有者である田中林業のログハウスに集合し、
今回のツアーについての説明をうかがいます。ガイドは田中林業15代目の田中惣一さんです。
「今日のコースは、手入れされている針葉樹林と手入れが十分でない広葉樹林を歩きます。
下草の様子や、生えている草の種類など、樹はもちろんですが、下の方も見てくださいね」
とのこと。皆さんうなずきながら聞いています。
●いよいよ出発!「FSCの森」へいってきまーす!
長雨にさらされた葉っぱは、生き生きとして緑が輝いています。
田中さんを先頭に、森へ続く山道を歩いていきます。
森の入り口へとつきました。しっとりと緑の匂い。
さあ、森の中へと入っていきます。
歩きよいようにチップや砂利が敷かれるなど、整備がされてはいるものの
前日までの雨でやや滑りやすく、四苦八苦。
少しずつ足下に気をつけながら登っていきます。
田中林業の森にはおなじみの「ヤマアジサイ」も可憐な花を残していました。
花弁に見えるのは「がく」。紫色のふわふわした花がとてもきれいです。
他にもきのこや秋らしい実や花をつけた植物がいろいろ。
緑一色に見える森の中にもたくさんの色彩があることに気づかされます。
さて、ここでオリエンテーションの時に、田中さんがおっしゃっていた「下草の様子」おわかりですか?
上が、田中さんがまだ手を入れられていない広葉樹林。下草がまばらです。
下が、手入れをした針葉樹林です。枝払いや間伐を行うことで、
太陽の光が差し込み、様々な草や低木が生えています。
その植生の多様化が、菌類から昆虫、ほ乳類まで、様々な生き物を育み、
豊かな森へと生き返らせていくというわけですね。
昔は広葉樹を「炭」や「薪」などのエネルギー倉庫として活用していました。
田中さんの森にもご先祖様が使ったであろう炭焼き小屋の跡が残っているそう。
広葉樹林もまた、日本では人間の手が入ることで豊かな生態系を保っていたと言えるでしょう。
日本にある森というエネルギー源を上手に使うことで
森が活性化し、二酸化炭素の排出を削減することができます。
●FSCの森の「薪」を使ってピザを焼こう!
では、実際にFSCの薪を使ってピザを焼いて食べましょう!
こちらが田中さんご自慢のピザ釜。薪をくべて温めていきます。
ツリーのオブジェのようにくみ上げられた薪。こうしておくと乾燥しやすく安定するそう。
地元のパン屋さんから調達したピザ生地を綿棒で伸ばし、思い思いに具材をトッピングしていきます。
田中さんのお庭で穫れた新鮮なバジルやトマトを含め、野菜はほとんど檜原産とか。
じゃじゃーん!焼き上がりました。皆さんいずれも個性的かつおいしそうな仕上がりです!
●FSCの森の「木」を使ってバターナイフを作ろう!
お腹がいっぱいになったところで、今度はクラフトワークの時間です。
本日はFSCの森の檜材を使って、バターナイフづくり!
ざっくり成形したものを紙ヤスリで丹念に削り、最後はオイルを塗ったら出来上がり!
バターナイフを削ったり、のんびり森や川辺を散策したり、たき火でパンを焼いたり…、
思い思いにのんびり過ごして、心身ともにリフレッシュ!
記念撮影のこの笑顔、森の癒し効果かもしれませんね。
皆さんも、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
<DATA>
田中林業株式会社
東京都西多摩郡檜原村729
Facebook:https://www.facebook.com/tanakaforestry
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