みんなが選ぶと森が元気に!知って→選ぼう「FSCマーク」

FSC応援ブログ

2017年6月29日

FSCマーク製品ものがたり

  • 子どもの頃から木のぬくもりと森の大切さを感じてほしい
  • 『イオンゆめみらい保育園』園児用机&椅子
写真提供:株式会社オリバー

総合スーパー「イオン」や大型ショッピングセンター「イオンモール」などで私たちの暮らしにもなじみ深い、イオングループ。植樹活動など環境活動にも積極的に取り組み、FSC認証木材・認証紙についても、ノートやキッチンペーパーなどのプライベートブランド製品をはじめ、値札やタグ、さらに傘下のコンビニエンスストア「ミニストップ」の店舗建築などに採用しています。その中で、今回ご紹介するのはイオンモール内に併設された「イオンゆめみらい保育園(以下、ゆめみらい)」。子どもたちが日々使う机や椅子にFSC認証木材を使用し、温かみのある空間づくりを行なっています。採用の経緯などについて、イオン株式会社 グループ環境・社会貢献部 部長の金丸治子さん、イオンモール株式会社 開発本部で保育所を担当する佐々木恵さんに伺いました。

お話しを伺った方

イオンモール株式会社       イオン株式会社
開発本部 建設企画統括部     グループ環境・社会貢献部
建設企画部            部長
佐々木恵さん(左)  金丸治子さん(右)
ニュータウン脇の雑木林でドングリを拾ったり、探検したり、子どもの頃の小さな体験が「森っていいな」という気持ちにつながっているという佐々木さん。金丸さんもお兄さんにくっついて自然の中で遊んだことが原体験になっているといいます。「植樹の時に誰もが笑顔なのは、きっと自然と触れ合う幸せな経験が過去にあったから。ぜひ、小さなうちに自然と親しむ機会をもってあげてほしいですね」

木のぬくもりを感じさせる「もりのなかのほいくえん」

 

イオングループの事業所内保育施設として設けられている「ゆめみらい」。2014年12月に「イオンモール幕張新都心」に開園したのを皮切りに、2017年5月現在で14カ所にまで増えてきました。今秋にも「イオンモール神戸南」や「同松本」において開設する予定です。

 

「ダイバーシティ推進の一環として、従業員が妊娠出産・育児と経る中で、スムーズに仕事を続けられるよう支援することを目的に設置していますが、一般のお客さまにもご利用いただけるよう地域に開放しています。365日、朝の7時から夜の10時までの開所で、事前予約をいただければ1時間単位での一時預かりも可能です。これも商業施設に併設という環境だからこそ実現できたのだと思います」(佐々木さん)

 

コンセプトは「もりのなかのほいくえん」。仕上げ材や什器などに木材を使って、木のぬくもりを感じさせるように仕上げられています。

 

 

「子どもたちが安心してのびのびと過ごせるようにという思いから、意識的に木を使っています。近年、木造校舎の方がインフルエンザによる学級閉鎖が少ないという報告*もありましたが、木には人の心を穏やかにして、くつろがせる力がありますよね」(金丸さん)

 

 

FSC認証木材で作られた机や椅子も、その思いから採用されました。椅子は子どもの身長に合わせて4〜5種類、積み重ね可能でコンパクトに収納できます。机も楢の木の色と質感を活かしたシンプルなデザインで、木の温かみを感じさせると同時に、折りたたみ式で収納しやすく、高さのバリエーションが豊富であることも好評だといいます。

 

「保育士さんからは『軽いプラスチックのものを』という声もありましたが、一方で、『作りがしっかりして安定している』『やっぱり木の感触はいい』『長く大切に使って行きたい』という方も多いです。ただもう少し軽くなれば扱いやすいことは確かなので、あちらこちらのつてを頼って適当なものを探していたところ、メーカーさんが今年に入って偶然、軽い椅子を開発してくださいました。より実用的になり、一安心です」(佐々木さん)

 


製作:株式会社オリバー

木のぬくもりや大切さを子どもの頃から知ってほしい

 

FSC認証木材の家具の調達には様々な試行錯誤があったといいます。当初はFSC認証木材を内装業者に加工してもらおうとしたところ、加工所にもFSC CoC認証取得が必要ということが分かり、最終的にはFSC認証材を扱うメーカーに別注することになりました。

 

「出だしはつまずきましたが、そうやって厳しく管理されているのだと知り、信頼感も高まりました。企業としては調達の信頼性が担保されているのはありがたいこと。とはいえ、利用側としてはもう少し供給者が増えて、コストや選択肢に幅があると嬉しいですね。今後、利用者が増え、供給者が増えて来る中で、ごく当たり前にFSCの製品が選べるようになることを期待しています。まずは消費者の皆さんに近いイオンがそうした選択肢を示していけたらと思います」(佐々木さん)

 

 

コンセプトを実現するためにFSC認証材以外にも、林業後継者の育成を目的とする「森つなぎプロジェクト」で連携している三重県の木材を使った積み木を採用するなど、『森林保全』という観点から、活動に共感できる木材を採用し上手く組み合わせて活用しています。それぞれ品質やコストなどにおいて、思わぬ苦労もありました。

 

それでもあえて「木」にこだわる理由は、「子どもの頃から木のぬくもりや森の大切さに触れてほしい」という思いだといいます。

 

「子どもたちを取り巻く環境はますます自然とかけ離れてきているように思います。でも、やはり人間も自然の一部。生活の中で木に触れる時間があることで、心穏やかになれることもあるのではないでしょうか。小さな体験を積み重ねて、子どもの頃から『木はいいな、森を大切にしたいな』という気持ちが育まれればいいなと思います。その思いもあって、園内に『FSCのもりのおはなし』というポスターを貼らせていただきました」(金丸さん)

 

それが下のポスター。切り出された木が椅子や机になっていること、FSCの森を守るために木を上手に活用してほしいことなどが、かわいらしいイラストともに紹介されています。

 


デザイン:株式会社オリバー

 

「子ども向けの内容ですが、保育士さんや保護者の方にもご覧いただければと作成しました。正直にいえば、園児にはFSCが何を意味しているのか、理解することは難しいでしょう。でも、『そういえば保育園の椅子は木だったな』とか、『なんとなくこのマークは見たことがある』なんて、記憶の隅っこの方に残ってくれればうれしいですね」(佐々木さん)

 

消費者の一番近いところで『森の循環』に取り組む

 

こうしたイオンの取り組みは、「ゆめみらい」だけではありません。1991年から「イオンふるさとの森づくり」として日本はもとよりアジアを中心とした世界各国で植樹に取り組み、2013年11月に植樹本数が累計1,000万本を超えたことをきっかけに『イオン森の循環プログラム』としていっそう活動を多面化・活発化させています。

 

 

「森を守り、次の世代に引き継いでいくためには、木を植えるだけでなく、育てて活用するという“循環”全体に関わることが大切なのは明らかです。「ゆめみらい」の“木づかい”もその1つですが、小売業という業態ゆえに様々な関わり方ができると思っています。事業として持続的な調達という観点もありますし、商業施設という場の緑化やイベントでお客さまと思いを共有したり、取引先など多くのステークホルダーと資源循環について協議したり…。その中でも特に、お客さまには暮らしに密着した存在として『森の循環』や『FSC認証』などについて紹介していきたいですね」(金丸さん)

 

「ゆめみらい」で木の椅子に座り、学校でイオン製のFSCマーク付ノートを使い、イオンモールの植樹イベントに参加する、そんな小さな経験の積み重ねがいつしか「森を大切にしよう」という思いにつながることを期待しつつ…。小さな森林保全の経験として、ぜひ皆さんもイオンやイオンモールでFSCマークの商品や製品を探してみてくださいね。

 

イオン森の循環プログラム

イオン森の循環プログラム
https://www.aeon.info/environment/environment/jyunkan.html

 


 

*児童の欠席理由 アンケート調査「木造校舎の教育環境・校舎建築材料が子ども・教師・教育環境に及ぼす影響」(財)日本住宅・木造技術センター

イオン株式会社
千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1
https://www.aeon.info/
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