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FSC応援ブログ

2016年3月23日

FSCマーク海外レポート

メキシコ編 FSCグローバルレポート

元FSC本部所在国ながら、エコ意識は発展途上
 

産地直送で生の情報をお届けしている「FSC グローバルレポート」。今回はFSC本部が最初に置かれた街「オアハカ」のある国、メキシコからのレポートです。

 

 

今回ご登場の棟田祐子さんがお住まいの、グアナファト州イラプアト市は、オアハカからメキシコシティを経て西北に800km。多くの自動車メーカー及び自動車部品メーカーが多数進出し、マツダの国際拠点にもなっています。日系企業の進出が著しく、まさに建設ラッシュ。祐子さんのご主人も、そのために赴任して来られたのだそう。日々のメキシコでの生活とFSCの普及状況についてレポートいただきました。

 

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 メキシコと言えば「コロナビール」ですね☆

 

みなさん、こんにちは。棟田祐子です。まずは私が住んでいる町の近くについて紹介しますね。とはいえ、このあたりは治安があまり良くないといわれており、外出はあまり自由にできません。なので、平日は家にいることが多く、メキシコ人にメキシコ料理を教えてもらったり、ジョギングやスペイン語の勉強をしたりしながら、主人と猫と私でのんびりと暮らしています。

 

週末は近くの世界遺産の街に出かけて楽しんでいます。車で1時間のところにある「グアナファト」という街は、スペインの植民地時代を彷彿とさせるコロニアル都市と銀山があり、「メキシコで最も美しい」と言われるほど。カラフルな街並みは、歩いているだけで明るい気持ちになります。

 


まるで絵本の世界のような「グアナファト」の街並

 

ただ、おおらかな人が多いためか、エコ意識はやや低め。スーパーやショッピングモールのゴミ箱も分別はされていません。メキシコ人にエコについて聞いてみたところ、学校などでは分別ゴミが徹底されているとのことでした。しかし、家庭では分別する必要がないので気にすることはないそうで、全てビニール袋に入れてポイっというのが現状です。街をジョギングしていても、空き地がゴミ箱化していたり、車からポイ捨てしていたり、お行儀はあまりよくないですね。

 


空は青く、街は広々としていますが…

 

一応、私は燃えるごみとプラスチック、缶、瓶、紙類に分別してごみ出ししていますが、はたしてしっかり分別回収していただけているかどうか(汗)。

 

そんな状況なので、はたしてFSCマークはあるのかどうか…。地元の人に聞いても、残念ながらご存知の方はゼロでした。

 

●めげずに大型スーパーへ、FSCマークを探しにGO!

 

実は、私もFSCについて今回初めて知りました。まずは家の中でティシュや爪楊枝、DMなどをチェックしましたが、一つも見つけることができませんでした。そこで、大型スーパーに行って探してみることにしました。

 


1軒目の大型スーパー

 

スーパーのレジ脇にはエコバッグが販売されていますが、購入している方も出している方も見たことがありません。というのも袋詰めのアルバイトの方たちはそれで収入を得ており、袋詰めしてもらったお礼にチップを渡すからです。そのため、私自身も購入数が少ないときに出すくらいになりました。

 

むむー、FSCマーク、FSCマーク…。デパート、3箇所のスーパーを探しましたが、なかなか見つからず。

 

やっと、発見しました!初めて見つけた時は、お宝を見つけたかのように喜んでしまいました。やったー!

 

 

上は英国ユニリーバ社の「Ades」。南米ではポピュラーな、豆乳仕立てのフルーツジュースで、リンゴ味、パイナップル味、オレンジ味などいろんなフレーバーがあります。

 

下はフランスのロレアル社の「GARNIER」ブランドのヘアカラー。

 

 

米国ニュートロジーナ社の保湿ローション&クリームにも発見!

 

 

ただ、どれもグローバル企業のもの。一生懸命探したのですが、メキシコ産では、リサイクルマークがついているものはあっても、FSCマーク付きは見つけられませんでした。

 

●豊かな自然ながら、十分な管理はできていない様子

 

こちらは日本に比べ、森や自然はたくさんありますが、人が入れるような管理が行き届いた森は周囲にはありません。気楽に登山やハイキングができるような山はなかなかないのが現状です。

 

また、仕事で建設現場に行く機会のある主人の話では、メキシコ固有の樹木に対しての伐採は大変厳しく管理されているようで、伐採が難しいことがあるそうです。木材は全般的に価格が高いので建設材料として積極的には使用されない傾向にあり、国産の木材を使用するのは稀とのこと。

 

その一方で、林業の体系が整わない中樹木の伐採で生計を立てている人々がいたり、違法伐採業者の横行も相次いでいたりして、「森林を正しく管理する」のは現実問題、大変難しい状況です。森の必要性、恩恵といったものを深く理解している人がまだまだメキシコには少ないのでしょう。

 

きちんと管理された森林が増えていけば、より豊かな土壌が生まれ、森林とともに生活する人々の考えが変わるだけでなく、メキシコ国民全体のエコへの意識も変わり、将来国全体がより良い方向に向かって行くと思います。メキシコでも、FSC活動をきっかけに、一人でも多くの人のエコ意識が高まることを願います。

 

【メキシコの森林状況】

 

現在のメキシコの森林面積は648,020km2(国土面積のおよそ33%)で森林減少の最大の原因は森林の農牧地への転換(トウモロコシ、サトウキビ、豆類等)、その次に不法伐採、山火事、人口増加による都市の拡大等が挙げられる。森林減少の原因の背景として、森林所有者の多くが経済的に貧困なレベルにあり、利益の確保のために、開墾を進めているという状況があった。近年メキシコ政府は国家森林委員会(CONAFOR)を通じてプロアルボルなどの新たな森林政策プロジェクトを実施しており、その成果として森林の減少割合が 1990-2000年は3,540km2/年だったのが、2000年-2010年には1,950km2/年と半分以下に抑えることに成功している。(出典:林野庁 平成23年度調査実施レポートより)なお、プログラム内にはFSC認証取得支援も含まれ、地道な森林保全活動が続いている。

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