2015.12.26

タイ編 FSCグローバルレポート

経済の発展とともにエコ意識も急成長

 
FSCマーク海外レポート、初のアジアの国からのレポートは経済発展著しいタイから。旦那様のお仕事の関係で、首都バンコクに移り住んで1年半という平井千智(ちさと)さんからのレポートです。インターナショナルスクールに通う4歳の娘さんとの3人家族。バンコクでの暮らし、現地の人々のエコロジーについての考え方などをレポートしていただきました。
 
平井千智さんとそのご家族
 

スーパーでは量り売りが当たり前。エコへの意識はまだまだこれから…

バンコクのスーパーでは、野菜や果物、お肉やお魚を量り売りしているコーナーがあります。日本では必然的にパックに入っているものを買うことが多かったのですが、今は量り売りで買うようにしています。その方がゴミも減りますし、必要な量だけが買えるので、エコだなと思うようになりました。日本でも昔はこうし量り売りが多かったと思いますが、自然とゴミを出さない暮らしをしていたんですね。
 

経済の発展とともにエコ意識も急成長

 
FSCマーク海外レポート、初のアジアの国からのレポートは経済発展著しいタイから。旦那様のお仕事の関係で、首都バンコクに移り住んで1年半という平井千智(ちさと)さんからのレポートです。インターナショナルスクールに通う4歳の娘さんとの3人家族。バンコクでの暮らし、現地の人々のエコロジーについての考え方などをレポートしていただきました。
 
平井千智さんとそのご家族
 

スーパーでは量り売りが当たり前。エコへの意識はまだまだこれから…

バンコクのスーパーでは、野菜や果物、お肉やお魚を量り売りしているコーナーがあります。日本では必然的にパックに入っているものを買うことが多かったのですが、今は量り売りで買うようにしています。その方がゴミも減りますし、必要な量だけが買えるので、エコだなと思うようになりました。日本でも昔はこうし量り売りが多かったと思いますが、自然とゴミを出さない暮らしをしていたんですね。
 
量り売り
 
ただ、バンコクの人たちのエコへの意識はほかの発展国と比べるとまだまだこれからです。
最近は、ハイソと呼ばれる富裕層のタイ人や在住外国人が多く利用するスーパーで、エコバックの利用を促進する動きが出てきました。
 
エコバック促進1
 
またバンコクは今、サイクリングがブームなんです。サイクリングコースも次々と整備されています。8月のシリキット王妃のお誕生日には、政府主催のサイクリングイベントも開催され、多くの人が参加しました。街中には自転車をレンタル出来るサービスもあります。このサイクリングブームに乗って、多くの人が自転車を使うようになれば、環境にもいいですし、渋滞がひどいことで世界的に有名なバンコクの汚名返上になるかもしれません。これからの街の発展とともに、エコへの意識もこれからさらに高まっていくと思います(写真はタイの渋滞の様子と、街の中にあるレンタルサイクル)。
 
バンコク渋滞
 
レンタサイクル
 

建設ラッシュの街中には公園がたくさん。世界自然遺産の国立公園はバンコク近くに。

 
高層ビルが建ち並び、新しい商業施設が次から次にオープンしているバンコクは今まだ成長中の街といえます。そんな建設ラッシュに湧くバンコクですが、街中には、木々が生い茂る緑豊かな公園がたくさん残されています。公園では、朝はジョギングや太極拳をする人達が集まり、日中はベビーカーでのお散歩コースや子どもたちの遊び場になります。昼時は、周辺で働いている人たちがランチを食べたりお昼寝したり。多くの人が和んでいます。
 
公園3
 
また、以外と知られていませんがタイには多くの国立公園があるんですよ。世界自然遺産のカオヤイ国立公園はバンコクからも近く、週末はキャンプやトレッキングに出かける人も多くいます。私たちも来年のお正月はカオヤイで森林浴の予定です。
 
カオヤイ国立公園3
 

豆乳のパックにFSCマーク発見!

FSCマークについては、ごめんなさい!正直、知りませんでした><
レポートのお話をいただいて、スーパーなどで探してみましたが、なかなか難しかったです…。<
でもタイのブランドで豆乳のパックに見つけました!ビタミルク(vita milk)といって、日本を含めたアジアだけでなく、ヨーロッパ、アメリカなどにも輸出されていますので、もしかしたら見かけたことのある方もいらっしゃるかもしれませんね。
 
タイ人は牛肉を食べる人が少なく、牛=水牛(農作業用)がほとんど。最近になって政府が酪農を促進していますが、まだまだ牛乳よりも豆乳の方がメジャーなんです。
 
豆乳1
 
今回初めてFSCマークの意味とその活動を知りました。マークの入った商品を選ぶことで、森を未来に残してあげることが出来る、とてもシンプルで分かりやすく今すぐ取り組める活動だと思います。知ったその日から実践出来るし、何の準備もいりません。探し切れていないだけで、もしかしたらまだまだタイにもFSCマークの製品があるのかもしれませんね!これからは、FSCマークの入った商品を選んで未来の子どもたちに緑を残したいです。
 

【タイの森林状況】

タイ国の面積は5100万ha(51万平方km)。20世紀初頭は広大な原生林を有する森林王国だったタイですが、高級材であるチークやローズウッドの伐採の輸出、南部では主にゴム園や農地の造成、スズの採掘を目的に天然林の伐採が進行。1985年には森林率が30%を切るまでに減少してしまいました。89年、政府は天然林からの伐採を全面禁止にし、ようやく森林破壊に歯止めがかかり、以降、徐々にですが回復しつつあります。2010年9月のタイ国内のFSC認証森林の総面積は計1万9,000ha(内訳としては半天然チーク林1万1,000ha、人工林8,000ha)と報告されています。

FSC C011851

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